奥日光ゆの森様の露天風呂の新設工事と内部の改修工事を行わせて頂きました!

2021年11月より、栃木県奥日光湯元にある、奥日光ゆの森様の露天風呂の新設工事と、内部の改修工事を行わせて頂きました!

 

ゆの森様は、栃木県日光市湯元にある源泉かけ流しの温泉旅館です。

コンセプト通り、まるで違う国に来たかのような自然あふれる景色のとてもきれいなところです。

 

それでは施工内容を紹介します。

 

今回の工事は、大きく4つに分かれております。

  • 大浴場 リニューアル工事
  • 内装  リニューアル工事
  • 2階客室 リニューアル工事
  • 露天風呂 新設工事

 

一つずつ説明していきます。

 

①大浴場 リニューアル工事編

 

硫黄成分が強い源泉かけ流しのゆの森様では、湯の花と呼ばれる硫黄成分が固まったもので床や壁まで覆われてしまっておりました。

 

 

今回の工事で天井、壁・床のタイル、蛇口、湯出し口まで全て新しくなりました!

 

 

 

貸し切りもできるそうですので、お部屋にある露天風呂の後に広い温泉を堪能してください!

 

変わったのは見た目だけでありません。

 

これまでかけ流しで溢れていたお湯を再利用できるようになりました。

 

お湯を再利用?

 

と思われるかもしれませんが、もちろん捨てたお湯をそのまま温泉に流しているわけではございません!

 

24時間、源泉からかけ流しになっている温泉を、専用の廃湯槽に貯めて、その中にある熱交換機で温泉が持つ温度(熱源)だけを回収します。

 

廃湯槽(中に入っているのが熱交換器です)

 

 

こちらで回収した熱を再利用して、室内の暖房に使用しています!

 

24時間温泉は流れているので、室内の暖房も24時間動き続けており、室内は24時間快適な空間になっています。

 

これまで捨てられてしまっていた温泉を再利用することで、室内の暖房効果がアップしました。

 

 

②内装 リニューアル工事

 

内装クロスの張替え、カーペットの張替え、天井の塗り替えを行い、中の雰囲気が落ち着きのある空間になりました。

 

壁際についている白い機械がパネルヒーターという暖房設備で、温泉から改修した熱をここから輻射して部屋を暖めています。

 

施工前

 

施工後

 

③2階 客室改修工事

 

2階にあった客室2部屋が1つの広い部屋になりました。

 

内装がとってもきれいになったのはもちろんですが、弊社の施工はパネルヒーターになりますので、そちらを紹介いたします。

 

 

こちらのパネルヒーター、見た目はただのタオル掛けですが、中には露天風呂や大浴場から捨てられた温泉から回収した熱を持った不凍液が循環して、暖房しています!

 

エアコンとは違い、送風ではなく、輻射熱で24時間暖房しているので快適な空間になっています。

 

同様に夏は井戸水等を利用して、冷房も行っています。

 

冷暖房用 パネルヒーター(冬は温泉熱で暖房、夏は井水を使用して冷房)

 

④露天風呂新設工事

 

今回のメインの工事になります。

 

草刈りからスタートして、基礎を作るところから始まりました!

標高1500メートルの位置ですので、地面が凍ってしまうため通常より深く掘って基礎を作りました。基礎の中には排水管を埋め込み、最短経路で溢れた温泉を熱回収専用の槽に入るようにしてあります。

 

既製品の浴槽を設置するのではなく、コンクリートで浴槽を作り、中に新砂岩タイルを張り、周りにはヒバの木、湯出し口は桧の中から温泉が湧いてきているようなイメージで作ったオリジナル浴槽です。

 

露天風呂は2種類あります。

 

片方は屋根付きで雨の日でもゆっくり入れるようになっています。

雨や雪の日でも、雪景色の中で暖かい温泉を堪能できます。

もう片方は解放感抜群の屋根なしの露天風呂です。

ぜひ自然の中に入り込んでみてください。

奥日光で一番奥にあるということは栃木県で一番標高の高い露天風呂かもしれませんね!

 

熱利用導入事例

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